フォワーダー(貨物運送業者)はどう選ぶ?選び方のポイントと提供サービス一覧ガイド

信頼できる専門フォワーダーを選ぶことで、貨物を安全かつ確実に目的地まで届けることができるだけでなく、輸送コストの最適化や多様な海運ニーズへの対応も可能になります。
では、どのようにして専門性と信頼性を兼ね備えたフォワーダーを見つければよいのでしょうか?
本記事では、フォワーダーの選び方とその提供サービスについて詳しくご紹介します。

  1.   専門性と信頼性の高いフォワーダーを見つけるには?フォワーダー(貨物利用運送事業者)選定ガイド

(1) フォワーダーの評価を確認する

評価の高さは、信頼できるフォワーダーを選ぶうえでの重要な判断材料の一つです。
長年にわたり良好な評判を維持している会社は、より信頼性の高い海上輸送サービスを提供できる可能性が高いと言えます。以下のポイントを調査し、総合的に信頼度を判断しましょう:

  • 会社設立年数を確認し、業界での経験年数を把握すること。
  • 顧客レビューや同業他社からの評判を調べること。

(2) フォワーダーの得意とする航路を把握する

豊富な経験を持つフォワーダーを選ぶことは非常に重要です。
特定の航路や目的地への輸送実績が多ければ多いほど、その地域における運送ノウハウやトラブル対応力が高く、輸送中のミスや遅延を防ぐ可能性が高まります。
その結果、お客様の貨物も安全かつ確実に目的地へ到着することが期待できます。

(3) サービス内容と専門性を確認する

フォワーダーが提供するサービスの幅広さは、お客様のニーズを満たせるかどうかに直結する重要な要素です。たとえば、貨物の輸出入、トラック輸送、通関業務などの基本サービスに加え、特殊貨物の取扱いや国境を越えた輸送サポートなどのカスタマイズ対応が可能かを確認しましょう。

また、担当者の専門性も重要な評価ポイントです。
輸送関連法規への精通、突発的なトラブルに対する柔軟かつ迅速な対応力など、プロフェッショナルとしての信頼性を見極める必要があります。

(4) 海上輸送サービスの料金を確認する

複数のフォワーダーから提示される見積内容を比較検討することが大切です。
見積書には、すべての費用が含まれているかを確認し、総合的に最適なフォワーダーを選定しましょう。
単に最安値のみで選ぶのではなく、サービス品質にも注目することが重要です。
専門的で高品質なサービスこそが、スムーズな貨物輸送を実現するカギとなります。

(5) フォワーダーの貨物追跡システムを把握する

貨物の安全性と納期厳守は、海上輸送サービスの中核です。
フォワーダーの公式ウェブサイトを確認し、リアルタイムでの貨物追跡システム(オンライントラッキング機能)があるかをチェックしましょう。
これにより、お客様はいつでも貨物の現在地や進捗状況を把握することができます。

(6) 貨物保険の提供有無を確認する

一般的に、フォワーダーは海上貨物保険(マリンインシュランス)を直接提供することはありません。
しかし、多くの企業は保険会社と提携しており、ワンストップで保険の手配が可能な場合があります。

海上保険への加入を希望する場合は、フォワーダーに相談し、保険手配のサポートが可能か、あるいは信頼できる保険会社を紹介してもらえるかを確認しましょう。
これにより、輸送中の貨物損傷や紛失などによる損害リスクを最小限に抑えることが可能になります。

2.   海上輸送サービスにはどのような項目がある?お客様の配送ニーズに応える多様なサービスをご紹介!

(1) 海上輸入サービス

海上輸入とは、海外から国内へ貨物を輸送するプロセスを指します。
輸入者は通常、フォワーダー(貨物利用運送事業者)を通じて輸送手配を依頼します。
海上輸入サービスには、主に以下の内容が含まれます:

  1. スケジュール調整:海外の輸出業者と事前に連絡を取り、最適な船便スケジュールを調整します。
  2. 貨物追跡:輸送中の貨物の動きを全行程にわたって追跡し、出港予定通りかどうかを顧客に報告します。
  3. 書面による通知:貨物の到着が近づいた際、事前に到着通知(アライバルノーティス)を発行し、顧客にお知らせします。
  4. 通関サービス:輸入貨物の税関申告・通関手続きを代行します。
  5. 内陸輸送:港から最終目的地までの国内トラック輸送などを手配します。
  6. 倉庫保管サービス:顧客のニーズに応じて、一時的または長期的な貨物保管にも対応します。

(2) 海上輸出サービス

海上輸出とは、国内から海外へ貨物を輸送するプロセスを指します。
輸出者は通常、信頼できるフォワーダーを通じて、輸出に関する各種手配を依頼します。
海上輸出サービスには、以下の内容が含まれます:

  1. 貨物確認:事前に輸出者と連絡を取り、出荷予定日や貨物数量を確認します。
  2. スペースブッキング(船室予約):出荷ニーズに応じて、船会社にスペースを予約し、最適な船便スケジュールを手配します。
  3. 書面通知:Shipping Order(S/O)を発行し、通関日および通関地の情報を顧客に通知します。
  4. 内陸輸送:指定された通関地までのトラック輸送などを手配します。
  5. 通関サービス:輸出貨物の税関申告および通関手続きを代行します。
  6. 貨物追跡:輸送中の貨物の進捗状況と、目的港への実際の到着日をリアルタイムで追跡し、随時顧客へ報告します。

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掲載日: 2025 年 1 月 15 日

 
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